現在、日本では空き家の問題が深刻化しています。
一戸建て以外にも空き家は広がっており、所有者不明の分譲マンションは増加傾向にあります。
そこでマンションならではの空き家問題や、売却時のポイントを解説します。
マンションに増える空き家:メンテナンスの問題
建築技術の向上により、建物自体の寿命は伸びています。
しかしながら定期的なメンテナンスは欠かせません。
メンテナンスにかかる費用は修繕積立金でまかなわれますが、マンションゆえにさまざまな問題が生じます。
<修繕の問題>
分譲マンションの修繕積立金の金額は、各戸の専有面積に応じて決められていることが一般的です。
ですが築年数が経つごとに所有者の高齢化や死亡により、積立金の納付率は低迷する傾向にあります。
すると建物全体の修繕が計画通りに進まず、物件としての価値が下がり空き家化が進む問題があります。
管理組合がきちんと機能しているかを確認するとともに、将来の修繕計画や積立金が十分にあるかなどをチェックしましょう。
<建て替えの問題>
老朽化したマンションは、いずれ建て替えをしなければなりません。
築30年を超える物件は100万戸を超えるとも言われ、建て替え問題が生じる物件は今後増えていきます。
立地が良く容積率に余裕があれば建て替えで増加した部屋を高値で売却できますから、既存の住民の負担を抑えられます。
実質の負担がゼロならスムーズに進みますが、1,000万円を超えるケースは珍しくありません。
住民の負担が重いと建て替えは困難になりますから、早めの対策が必要です。
管理組合の体制が不十分であるなど建て替え問題が解決しない恐れのある物件は、築年数が浅いうちに売り抜けてしまった方が良いケースもあります。
マンションに増える空き家:売却の問題
活用する予定のないマンションがあるなら、早めに手放すことが重要です。
東京都に限っても、分譲マンションの空き家率は5.6%にのぼります。
そこで売却のために注意したいポイントを紹介します。
<修繕を計画的に実施する>
将来的に売却を見据えるなら、購入時より部屋の修繕を計画的に進めましょう。
このとき、リフォーム履歴が分かるものを残しておくことがポイントです。
またすでに空き家状態になっている場合も、こまめに清掃や換気をして部屋が痛まないように管理してください。
きちんとメンテナンスされてきたと分かる部屋なら、買い手がつく可能性が高まります。
<リノベーションしたい人に特化して売却する>
中古マンションを売却する際は、買い手にアピールするため水回りの設備などを刷新することが多いです。
しかし中古物件を安く取得し、自分の手でリノベーションしたい人が増加中です。
そのため室内は原状回復程度にとどめるのもひとつの方法です。
リフォーム工事にかかる時間や費用を節約できますし、多少値段が下がっても早く手放したい方におすすめです。
まとめ
マンションで増加している空き家問題ですが、売却をするなら早めの対策が重要です。
日頃から管理組合の体制をチェックするとともに、計画的に修繕をするようにしましょう。
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