今日はマンション購入を検討している方に向けて、特に注意していただきたいポイントについてお話しします。
マンション選びは、資産価値を保つためにも慎重に行いたいものです。
今回は、機械式駐車場が余っているマンションについて、そのリスクと対策を詳しく解説します。
機械式駐車場の現状と背景
先日内見した物件は、駅から徒歩5分という好立地のマンションでした。駅近の物件は資産価値が高いとされていますが、注意すべき点がありました。それは、機械式駐車場の空きが目立つことです。
このマンションでは12台中7台が空いていました。
若者の車離れや少子化、住人層の高齢化が進行している現在、都市部のマンションでは空き駐車場問題が顕著になっています。
特に、機械式駐車場は運用・維持コストが高く、管理組合にとって大きな負担となることが多いのです。
駐車場利用の変化
かつては「1住戸当たり1台」の駐車スペースが常識でしたが、その需要は年々減少しています。
最近では、駅近物件で車を所有せず、公共交通機関や自転車、徒歩での移動を選ぶ住人が増えています。
新築マンションを検討する際には、駐車場の充実度よりも、駅や商業施設へのアクセスの良さが重視される傾向があります。
駐車場の空きがもたらすリスク
駐車場の空きが増えると、管理組合の駐車料収入が減少します。
その結果、管理費や修繕積立金の増額が必要になる可能性があります。
特に、機械式駐車場は平置き式よりもメンテナンスコストが高いため、収入が支出を上回ることが難しくなります。
これは、マンション全体の管理費用に影響を及ぼし、住人全体の負担が増えるリスクがあります。
空き駐車場の対策と課題
一つの解決策として、空き駐車場を外部に貸し出すことが考えられます。
しかし、機械式駐車場の場合、車の出し入れが面倒であったり、車両サイズに制限があるため、外部の利用者を集めるのは容易ではありません。
また、管理組合が新たに駐車場賃貸事業を開始するには、税務処理や管理業務の煩雑化など、多くのハードルがあります。
駐車場の解体・撤去という選択
近年、機械式駐車場を解体・撤去するマンションが増えています。
特に平成初期のバブル期前後から2000年頃にかけて建設されたマンションには、機械式駐車場が多く設置されました。
これらの駐車場設備は、築20~30年が経過し、修繕や更新が必要となっている場合が多いです。
そのため、駐車場の撤去を選択し、平置き駐車場や緑地スペースに転用するマンションも出てきています。
購入前の確認ポイント
マンション購入を検討する際には、駐車場の状況をしっかり確認することが重要です。
特に駅近の物件で駐車場の空きが目立つ場合、その管理組合がどのような対策を講じているのかを確認しましょう。
駐車場の空きが多いマンションでは、将来的な管理費や修繕積立金の増額リスクを把握しておくことが大切です。
結論
マンションの資産価値を保つためには、駐車場の状況にも注意を払いましょう。
機械式駐車場の空きが多いマンションは、管理費や修繕積立金の負担が増えるリスクがあります。
購入前には、管理組合の対策や将来的なリスクをしっかりと確認し、安心して長く住めるマンションを選びましょう。
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