不動産を売却する際、「競売」は皆さんよく聞かれる言葉だと思われます。
しかし「任意売却」というのは、ほとんどの方が聞き慣れない言葉なのではないでしょうか。
どちらも住宅ローンの返済に行き詰まった際に行われる売却手法ですが、任意売却とは、売主が自分で売却するものです。
今回は堺市で不動産の売却をお考えの方を対象に、任意売却する場合についてご説明します。
任意売却とは何か
一般に、不動産は高額な買い物です。
そのため、多くの場合は長期に渡るローンが組まれます。
しかし、かつての高度成長期のように同じ会社に何十年と勤め上げて…というような時代ならともかく、転職や倒産が珍しくもない昨今、長期のローンを途中で支払えなくなるケースも出て来ます。
そのような場合に売却する手法として使われるのが、任意売却もしくは競売です。
つまり、ローンがまだ残っている時点で不動産を売却する際に使われる手法です。
競売とは何か
任意売却との一番の違いは「住人が自分で売るかどうか」です。
競売では、住人が自分でその不動産の売却に関わることはできません。
住宅ローンを貸している債権者=多くの場合は銀行などの金融機関が、債務者=住人がもうローンを支払えないと判断し、その不動産を売却できるよう裁判所に申し立てます。
それが認められると、売主の意志に関係なく、その不動産がセリにかけられることになるのです。
債権者としては当然ながら、とにかく売り抜けることを第一に優先します。
そしてこれまた当然ながら、市価よりも安い価格で売られてしまうことが多くなります。
任意売却には周囲の協力が必要
一方任意売却は、金融機関や住人、さらには不動産店などが協力し、ローン返済が行き詰った場合に、住人の意志で不動産を売却することです。
一般的に販売されるのと同様に売却されるため、より市価に近い価格で売却できる可能性が高くなります。
金融機関からすれば権利を行使しないわけですから、当然ながら、金融機関の協力・理解は不可欠です。
任意売却すれば売却価格はより高くなることが多いですが、それでも、売却後もローンの残高が残るケースがほとんどです。
しかし競売の場合は、実施された後にはその費用なども借金に上乗せされるため、ただでさえローンの返済に行き詰っているところへ、さらに借金が増えることになってしまいます。
まとめ
堺市に限りませんが、任意売却も競売もローンの清算としては同じような意味合いを持つ売却方法ですが、 競売は、とにかく債務者=住人にとっては厳しい制度なのです。
任意売却はより住人に寄りそって、金融機関も協力して解決を模索する道と言えます。
堺市で住宅ローンの返済にお困りなら、セリにかけられるのを避けるためにも、できるだけ早めに不動産会社に相談することをおすすめします。
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